かがくいひろしさんの絵本で楽しむ「だるまさんが転んだ」

かがくいひろしさんって?

かがくいひろしさんは、日本の絵本作家です。

代表作は「だるまさんが」が最も知られており、表紙の絵を見たことがある人が多いと思います。

かがくいひろしさんの絵本?

上の子どもが保育園に通っているとき、気がついたら家に「だるまさんが」がありました。

その後、「だるまさんの」、「だるまさんと」と連作があり、自然と触れ合っていたように思います。ただ、その時は作者の名前を見ることはなく、素敵な作品だなぁと思っていました。

それから数年後、下の子が保育園に通い、やはり「だるまさん」シリーズにハマり、いつまでも素敵な作品は変わらないなぁ、と思っていました。

うちには図書館から借りた絵本が絶えることなく、いつも7冊ほどあり、その中に、「おもちのきもち」が混ざっていました。

全体の雰囲気は「だるまさん」シリーズとは少し違うのですが、目の描き方に見覚えがあり、絵本の作者名を照らし合わせたところ、同じ作者と判明し、そこで初めて「かがくいひろし」という作家名を認識しました。

日曜美術館での特集

その数ヶ月後、チャンネルを回した先に、日曜美術館がありました。

そのとき偶然にも、かがくいさんの特集が組まれており、そこで作者のことを詳しく知ることになりました。

かがくいさんのバックグラウンド

番組を見ていると、かがくいさんは、東京学芸大学の教育学部を卒業しています。その後、特別支援学校の教員として障がいのある子どもたちと関わっています。この教員時代の映像の紹介から感じたことは、障がい児へのダイレクトな関わりでした。

重度の障がい児に対し、自らの創作物で笑顔を引き出すといったアプローチで、創意工夫が見られる創作物を活用し、直感的なリアクションを導いていました。この時の感覚的なものが、「だるまさん」シリーズに表れていると思います。

作家として生きたこと

かがくいさんは50歳の時に第27回講談社絵本新人賞を受賞したことで絵本作家としてデビューしました。その後、講談社、PHP研究所、ブロンズ新社、佼成出版社などから16作品を出版しています。

50歳でも作家としてデビューできること、チャンレンジできることに心が動かされます。

特別支援学校で、本人自身を通して表現したかったことが、絵本という出版を通して、たくさんの不特定多数の方に届けられていると思います。

ただ、その本質に変わりはなく、子どもたちの笑顔を引き出すといったものになっています。

かがくいひろしさんの絵本、おすすめ1

おすすめするまでもなく、たくさんの方が知っている作品、「だるまさんが」です。

0歳からでも音の響きで楽しめる作品になっています。

子どもを持つ親であれば、一冊家にあっても大丈夫です。

かがくいひろしさんの絵本、おすすめ2

次におすすめするのは、「おしくらまんじゅう」です。

こちらも「だるまさんが」の延長にある作品で、0歳からでも楽しめる作品になっています。

かがくいひろしさんの絵本、おすすめ3

このあたりで見てほしいのが、デビュー作の「おもちのきもち」です。

1歳児くらいから理解できるかもしれませんが、大人も楽しめる内容の秀作です。

絵本一覧

こちらが、かがくいひろしさんの絵本一覧です。

おわりに

一人の作家として、絵本作家として、素敵な生き方をされた、かがくいさんの紹介でした。

54歳で亡くなられたことを知ったとき、少なからずショックを受けましたが、子ども達が感じている絵本の魅力は、変わりなく継続しています。

出版を通して、その作品が不特定多数の方に届けられたあと、その表現を通して、本人の持つ魅力が伝わっていくことに不思議な感覚を抱きました。

「だるまさんが」を好きな方がいましたら、ぜひデビュー作である「おもちのきもち」を見てみてください。きっと好きになると思います。

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