ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー
2018年に製作発表されたマリオの映画ですが、2023年4月7日にアメリカで公開されました。
日本でも4月28日に公開され、たくさんの方が足を運んでいると思います。
Amazonプライムでのダウンロード販売
うちでは、なかなか映画館へ行くことができずにいたところ、
子どもが熱を出したため、Amazonプライムで見ることにしました。
ちょうど、ダウンロード販売が始まり、すぐに購入しました。
子どもが楽しむための配慮
全編通して感じたのは、子どもへの配慮です。
映画というと、その上映時間は2時間が一般的だと思います。
今回の作品は、1時間32分。
就学前の子どもたちは、どうしても体を動かす必要があります。
そういった子どもたちにとって、2時間はとても長いものとなります。
推測ですが、イルミネーションの作品が若干短いのは、そのあたりも理由の一つとなっているのではないでしょうか。
イルミネーションによる映像表現の魅力
イルミネーションは、2007年に設立されたアメリカのアニメーション制作会社です。
特に、3DCGを得意としており、ミニオンズを製作している会社です。
ミニオンズでも見られるように、その3DCGの表現力は、完成度が高く業界を牽引しています。
今回のザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービーでは、さらにその表現力に力を入れているように思います。
映像の豪華さが常に画面を埋め尽くすような感覚です。
任天堂のIPとイルミネーションによる追加要素
映像を見る中で、任天堂の持っているキャラクターや音楽、コンテンツなどの知的財産をふんだんに使用しています。
ただ、それだけでなく、イルミネーションの持つアメリカ的な表現も追加されています。
一切の無駄がなく流れ落ちるように進行するシナリオ中で、とてつもないバランスで、これらの要素が出現します。
通常であれば、無理を感じてしまうような要素も、自然と受け入れられるタイミングで表現されています。
展開の速さと1カットの短さ
さらに、他の映像作品とは比較できないほどの要素として感じたのは、1カットの短さです。
映像作品の編集は、基本的に長いものを短くしていく作業となります。
その作業はとても根気が必要で、大変な作業なのですが、それでも当初予定していた上映時間を超えてしまいます。
結果として、必要とされていた部分さえもカットしなければならないほど、映像作品を短く仕上げるのは大変なことなのです。
マリオというコンテンツを考えると、1時間32分で何が表現できるのか。そんなことが可能なのかと思ってしまいます。
今回の作品では、とてつもない密度と労力で作成されたであろう画面が、一瞬で終わっていきます。
そのスピード感が、子どもにとっては心地よく、通常では考えられないリズムで、画面が切り替わっていきます。
結果として、ハイスピードのリズム感が、この映像作品の特徴の一つになっています。
おわりに
巷でも話題になっているように、スタッフロールの最後には、続編を匂わせるような表現で終わっています。
今回の作品は、これ以上の3DCGによる技術があるのだろうか、と思わせるレベルの高さでした。
それでも、実際に作業している人たちからすると、まだまだ向上させる余地があるのだと思います。
今後も、任天堂とイルミネーションによる作品を楽しみにしています。